中央区日本橋のロイヤルパークホテルで開催された「全国食彩まるごと商談会」に、ある県のブースの担当として赴いた。ホテルは東京水天宮のすぐそばだったので、仕事が終わってから周辺を散策してみた。 水天宮は安産祈願、子授けの神様として信仰を集めている。この日も赤ちゃんを抱えた家族や子どもを連れた若い夫婦な... 続きをみる
Toshibon's Blog Returnsの新着ブログ記事
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先日、秋田県立美術館で開催されている「東北を開く神話 第1章 鴻池朋子と40組の作家が謎の呪文で秋田の古層を発掘する」を観てきた。 秋田の「地名」「民話」「伝説」「方言」などをランダムに組み合わせてできた、意味不明の「呪文」のようなことばをもとに、40組の作家が制作した作品が秋田の地図にみたてた展... 続きをみる
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この正月、風邪をひいて滞在していた宿のベッドで横になりながら、TVの「箱根駅伝」をなにげに見ていたら、トヨタの新車アクアのCMで突然聞き覚えのあるメロディーと歌声が耳に飛び込んできた。このメロディー、なんていう歌だっけ? 曲名はなかなか出てこなかったけど、歌っているのはブロンディ(=デボラ・ハリー... 続きをみる
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文京区白山に住む妻の母、義姉、妻、そして私。4人で大晦日と元日にささやかな宴をした。義母はもうすぐ93歳になるが、足腰はしっかりしていて、まだまだ元気だ。 年が明けてから、歩いて数分のところにある白山神社にお参りした。今年は何よりも自身と身内の健康を祈願した。 元日のお昼は神田明神へ。すごい人出で... 続きをみる
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新緑の木々の中を歩きたくて、白金にある国立科学博物館付属の植物園「自然教育園」へ行ってみた。 面積は約6万坪(20ha)。中世の豪族の館からはじまり、江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷となり、明治の陸・海軍の火薬庫を経て、大正時代には白金御料地となった。この間一般の人びとは中に立ち入ることができ... 続きをみる
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飛行機に乗ってどこかへ行くわけでもないのに、羽田空港の国際線ターミナルへ行った。 国際線ターミナルは昨年10月に新たに開業したばかり。ターミナル内のレストランでビールを飲む。半年前に泌尿器系の手術をしたおかげで、昼のビールを心置きなく飲めるようになったのだが、久しぶりだったせいか、たった一杯で酔い... 続きをみる
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勝浦から房総半島の南端をぐるっとまわって房州・館山へ。途中、千倉の海岸線の広い範囲にわたって、岸から沖へ屏風を立てたような岩の群がみられた。 地元では、屏風岩と呼んでいる奇岩で、およそ1000万年前、太平洋プレートの力で圧曲され海面上に姿を現した海底の地層が、長い年月のうちに波や風雨に削られて、凝... 続きをみる
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箱根のアジサイ電車に乗るなどして、浮かれて遊び過ぎたむくいか、帰りの新幹線で「尿閉」となり、結局手術をするはめになったのは、昨年の今ごろのこと(その顛末はココの「随想」に載せている)。それからちょうど1年、同じく紫陽花が咲く季節に、今度は妻が胆嚢摘出の手術することになった。 妻の病名は胆嚢腺筋症。... 続きをみる
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塒のある中央区勝どきから順天堂大学病院のある御茶の水までは、バスと地下鉄を乗り継いで行く。東京駅までバスで行き、地下鉄丸ノ内線に乗り換えるのだが、東京駅のちょっと手前でバスを降り、丸の内のオフィス街を南北に貫く「仲通り」を歩いてみる。 妻の仕事場がこの近くにあり、結婚した年の年末、この通りをメイン... 続きをみる
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晴海トリトンスクエアへ遅い朝食を食べに出かける。ここは3棟の高層オフィスビルを中核に、ショップ・レストランや住居を配した複合施設なのだが、周囲に「水のテラス」「緑のテラス」「花のテラス」がめぐらされていて、緑がとても豊か。 今の季節はガクアジサイがテラスの散歩道を彩る。いつ訪れても季節の花々が咲い... 続きをみる
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地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅の階段を上ると、御茶ノ水橋と外堀通りのT字路交差点に出る。信号が赤に変わって東京医科歯科大学方向に歩きだしたとき、なんとなく周囲にオーラを放つ男性がこちらに向かってくる気配が…、と感じてすれ違った人を見ると、姜尚中(カンサンジュン)氏だった。 『負け犬の遠吠え』で一世を... 続きをみる
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姜尚中(カンサンジュン)氏といえば、昨年からNHK教育TV「日曜美術館」の司会をつとめている。その「日曜美術館」で「夢のオルセー美術館 傑作10選」と題し、いま国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」の特集をした。それを見てこの展覧会を観覧するつもりでいたので、姜氏に... 続きをみる
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術後の妻は目立ったトラブルもなく、きわめて順調。月曜日に入院して火曜日に手術、翌日はもう歩いた。初めは腹腔鏡を挿入するために開けたお腹の傷が痛むので、前屈みで歩いていたが、翌々日には背中を伸ばして歩けるようになり、食事もお粥から普通の米飯になった。 妻は怠け者の私と違って働き者。じっとしているより... 続きをみる
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2高幡不動尊金剛寺でアジサイを見たあと、再び多摩都市モノレール線で立川に出て中央線に乗り換え、阿佐ヶ谷で途中下車。北口のスターロード商店街のはずれにある「善知鳥(うとう)」という酒房に行ったら、違う名前の店になっていた。昨年の同じ時期に訪ねた時はまだ存続していたのに、いつの間に店をたたんだのだろう... 続きをみる
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姜尚中(カンサンジュン)氏といえば、昨年からNHK教育TV「日曜美術館」の司会をつとめている。その「日曜美術館」で、妻の手術で東京に赴く前、「夢のオルセー美術館 傑作10選」と題し、いま国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」の特集をした。それを見て、是非ともこの展覧... 続きをみる
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常宿のある中央区勝どきから順天堂大学病院のある御茶の水までは、バスと地下鉄を乗り継いで行く。東京駅までバスで行き、地下鉄丸ノ内線に乗り換えるのだが、東京駅のちょっと手前でバスを降り、丸の内のオフィス街を南北に貫く「仲通り」を歩いてみる。 妻の仕事場がこの近くにあり、結婚した年の年末、この通りをメ... 続きをみる
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小津安二郎の『浮草』(1959年)は、大映での唯一の作品ということで、厚田雄春ではなくて宮川一夫の撮影、主な出演者は小津組常連ではない大映の役者。それらのコラボレーションが(松竹の)小津調とは異なった雰囲気を発散して、フィルムが妙になまめかしく、いつもの小津映画にはない生きた人間の息づかいが感じら... 続きをみる
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一週間ほど前に浅川マキさんが亡くなったのを新聞記事で知った。名古屋3days公演の最終日、リハーサル前にホテルの浴室で倒れているのが発見されたという。旅公演のさなかの客死は、浅川マキらしいといえば、いえるのかもしれない。 今から25年前の1984年11月、私の店(「Mouchette」)に、公演が... 続きをみる
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去り行く夏を惜しみつつ、久しぶりに棚の奥で眠っていた「王様」の1996年発売のアルバム『浜っ子伝説』を聴いているところ。「王様」といっても、ロックに興味がないとご存じない方が多いかもしれない。おもに60年代~70年代のロックの名曲の数々を日本語直訳による歌詞でカバーした作品を発表しているミュージシ... 続きをみる
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1991年(平成3年)以来、18年ぶりに見た西馬音内盆踊りは随分様変わりしていた。見物人の多さは予想の範囲内だったが、何より踊り子が多いのには驚いた。最終日の18日、盆踊りが佳境に入るころは数百人にもなり、しかもその半数が町外の人だというからさらに驚いた。平成8年に5万6千人だった観光客が平成15... 続きをみる
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箱根登山鉄道の「あじさい電車」に乗った。 箱根登山鉄道の沿線には、約1万株の紫陽花が植えられているという。毎年、6月下旬~7月上旬の見ごろのころは、通常運行の電車を「箱根あじさい電車」と名付けて、多くの行楽客を呼び込んでいる。 最大1000分の80勾配(1m走る間に、80mmの高さを登る勾配)の急... 続きをみる
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仙台から蔵王経由で山形県の上山(かみのやま)に立ち寄った。 上山は市内に6軒もの共同浴場がある湯の町で、昨年の今ごろも温泉取材で訪れ2泊している。今回寄ったのは温泉がらみではなく、「アトリエ・コロボックルの森」という工房(茶処)に行きたかったから。 民家を改装した工房内にはオーナーの猪股美喜子さん... 続きをみる
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先日、妻と連れだって街まで出て映画を観た。妻と一緒に映画を観るのは宮崎駿の『千と千尋の神隠し』以来だから本当に久しぶりだ。映画のタイトルは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(デビッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演)。D・フィンチャーの監督作品にしては意外やマトモというか、わかりやすい感... 続きをみる
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今月初めにNHKBSで放映していた「みんなロックで大人になった」の再放送を見ている。イギリスBBCが独自のアーカイブを大量に使い、1960年代から現代に至るまで、“ロック”が時代の流れの中でどう変化し、社会に影響を与えていったかを「アート・ロック」「パンク・ロック」「ヘビィ・メタル」などジャンルご... 続きをみる
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鹿角市八幡平の湯治宿「銭川温泉」のおばあちゃん阿部ツマさんが亡くなったことを、偶然アクセスした八幡平在住の方のブログで知った。亡くなったのは10月というから、すでに2ヵ月が経っているが、ひとことお悔やみを述べたくなり、やり残していた鹿角市の街道調査の取材のついでに、銭川温泉まで足を伸ばした。 私が... 続きをみる
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12月の東京は街中のいたるところでクリスマスイルミネーションが輝き、さながら光の都の様相を呈する。なので、この季節の東京を歩くのは楽しい。 このたびは東京都下、多摩センター(多摩市)のイルミネーションに行ってみた。 多摩モノレール(乗り物好きなtoshibonではあるが、数ある乗り物の中でもモノレ... 続きをみる
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晴海トリトンスクエアのカフェでまったりしようと出かけたのだが、12月にしては暖かくあまりにいい天気なので、トリトンには入らずそのまま佃島まで足を伸ばしてみることにした。 晴海から朝潮運河にかかる晴月橋を渡って月島へ。月島側の運河に係留されている筏(浮き桟橋)の上に、かつての隅田川に多くみられた水上... 続きをみる
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アトリオン音楽ホールで行われた「森麻季&ドレスデン聖十字架合唱団~クリスマスコンサート~」に行ってきた。ドレスデン聖十字架合唱団は800年におよぶ歴史をもち、聖十字架教会の寄宿舎に9歳から19歳(ボーソプラノ・ボーイアルト、テノール・バス)までの少年150人が在籍するという名門少年聖歌隊で、今回は... 続きをみる
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北東北の活性化に関わるある事業の会合に出席するため、盛岡の「アイーナ」に日帰りで行ってきた。「アイーナ」は盛岡駅の西口に数年前にできた複合施設で、正式名称は「いわて県民情報交流センター」。県立図書館を核として、県立大学やNPO関係などいろんな施設が入っている。 会合の開始時間より早めに着いたので時... 続きをみる
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東京(首都圏)は9月になっても暑い日が続き、残暑がはんぱじゃない。そんななか、直射日光が降り注ぐ日中に横須賀や熱海など海沿いの街をふらふらしていたら、軽い熱中症にかかったのか、夜眠れなくて身体がだるい。それで、なにか栄養のあるものでも食べてスタミナをつけようと、妻を誘ってどじょう(泥鰌)を食べに行... 続きをみる
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神奈川県横須賀市の横須賀美術館に行って来た。この美術館は横須賀市の市制100周年を記念し、昨年春に開館したばかり。観音崎公園内(観音崎灯台の西側)という鉄道の駅からかなり離れた辺鄙な場所にあり、JR横須賀駅からは湘南京急バスで30分くらいかかるので、立地条件はあまりよくない。 だが、この美術館がで... 続きをみる
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前のエントリーの続き。BS-hiで放映されたトリビュート・コンサートはNew York, Radio City で2001年に行われたものだが、その後もブライアンへの賛辞・賞賛は続いていて、'05年にもジェフ・ベックなどが参加した新旧のロック・ミュージシャンによる「トリビュート・トゥ・ブライアン・... 続きをみる
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栗駒山麓の宮城県側はブナの原生林や湿原、そして栗駒五湯と呼ばれる温泉が点在し、自然環境に恵まれた東北屈指の温泉地帯となっている。14日朝におこった岩手・宮城内陸地震で土石流に見舞われ宿舎が倒壊、行方不明者7人(14日の時点)の捜索が続けられている駒の湯温泉は、その栗駒五湯のひとつで、栗駒山南西麓に... 続きをみる
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若いころから毛が細く、量も少なかった私の髪は、40代にはいるとますますその傾向が顕著になった。髪の薄さを気にする私を見かねてか、職業柄その方面に詳しい妻がフランス生まれのヘアエスティティックのブランド、ケラスターゼのシャンプーとスカルプトリートメント(育毛剤)を勧めてくれたのは40代後半のこと。ケ... 続きをみる
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春というには、まだ日射しが弱く風が冷たい3月初め、咲き始めた梅を見ようと調布の神代植物公園へ行ってみた。 出かける前に、梅のほかにどんな花が咲いているのか公園管理事務所に電話で尋ねたら、ツバキ、クリスマスローズ、フクジュソウ、アセビ…など花の名を次々にあげ、丁寧に教えてくれた。今の時期でも結構いろ... 続きをみる
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アトリオン音楽ホールでフォーレの「レクイエム」を聴いた。アトリオン室内オーケストラの27回目の定期公演で、長谷川留美子(ソプラノ)藤野祐一(バリトン)という秋田にゆかりのある独唱者を迎え、合唱は地元秋田の女声合唱団コール・カペラ、秋田男声合唱団、秋田大学音楽科の学生という組み合わせ。アトリオン室内... 続きをみる
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今、秋田県立博物館で「熊野信仰と東北」展が開催されている。単に紀伊半島の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に捧げられた熊野信仰にかかわる品々を網羅するだけの名宝展かな、と思って観に行ったら、ちょっと趣が違っていた。熊野信仰が東北に伝播してきた時に在来の信仰形態とどのような形で融合... 続きをみる
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一昨年の秋、宿泊客の火の不始末で宿泊棟が全焼した「露天風呂水沢温泉」から新装オープンの案内状が届いたので、所用で田沢湖方面へ行ったついでに立ち寄ってみた。ここは「山と温泉」ツアーでも利用したことがある温泉で、日帰り客を主体としたロッジ風の造りの自炊宿というユニークな経営方針をとっていた。それで「再... 続きをみる
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昨日、妻から国際電話があった。妻は今、スイスにいる。中年おばさんがスイスくんだりまで出かける目的はといったら、アルプスの少女ハイジの舞台を訪ねる優雅な観光の旅かなんかと思うのが普通だが、そうではない。彼女の目的はただひとつ、山に登るため。それもマッターホルン(標高4478m)、アイガー(標高397... 続きをみる
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初台の東京オペラシティー・アートギャラリーで開催されている「武満徹-Visions in Time」展を観覧した。 武満氏が関心を示した美術、文学、映画などの展示品によって、傑出した知性の持ち主であった音楽家の姿を多層的多面的に浮かび上がらせようというもので、東京オペラシティの音楽部門と美術部門の... 続きをみる
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秋田県で古くから湯治場として賑わったところは、主に奥羽山脈の火山地帯にある山の温泉で、海岸地帯はきわめて数が少ない。だから、男鹿半島西海岸に湧く金ヶ崎温泉は貴重な存在だった。だったと過去形にしたのは、50年ほど前までは源泉のある海浜に露天の浴槽と宿舎が設けられ、湯治客が利用していたのだが、現在はそ... 続きをみる
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ひさしぶりに下北半島の下風呂温泉へ行ってきた。泊まったのは共同浴場の新湯のそばにある佐々木旅館。女将さんと若女将さん(女将さんの娘さん)の2人できりもりしている小ぢんまりした宿だ。 下風呂温泉には十数軒の宿があるが、このうち温泉を引いているのは10軒ほど。源泉は大湯、新湯、海辺地(浜湯)の3ヵ所あ... 続きをみる
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「フリーライターというものは誰にでもなれる。〃今日からわたしはフリーライターなのよ〃と世間にいえばその瞬間からその人間はフリーライターなのである。それは、画家でもミュージシャンでも小説家でも同じだ。あとは仕事があるかないかだけだ。仕事がなければたんなる無職である。その身で下手に犯罪でもすると、世の... 続きをみる
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このところ胃がきりきり痛むような日々が続いている。お役所関連の印刷物などは予算の関係で年度内に納めるものが多い。3月中に成果品をあげなければならないので、いつもこの時期になると複数の仕事が重なってバタバタしてしまい、青息吐息になってしまうのだ。ここ何年も同じことを繰り返しているのは、私には学習能力... 続きをみる
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昨年は成瀬巳喜男作品を借りてお世話になった市立中央図書館のAVコーナーに、今度は溝口健二の監督作品でも見直そうと思って立ち寄ったら、何の気なしに手にとった『旅の重さ』(監督:斎藤耕一/1972年)を借りてきてしまった。この映画は封切り当時見ているので、33年ぶりということになる。 何で見ようと思っ... 続きをみる
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きょう1月15日は小正月。数年前までは成人の日で祭日だった。秋田県男鹿半島の全国的に知られている民俗行事-ナマハゲは、現在は12月31日の大晦日に行われているが、戦前までは小正月の15日夜の行事だった。これに関連して通称ハッピーマンデー法という悪法と小正月行事については、別ブログに書いた。 近所の... 続きをみる
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音楽評論家のH・K氏が自身のサイトで、37年ぶりに日の目を見たブライアン・ウィルソンの「SMiLE(スマイル)」を取り上げ、その中でイチローの大リーグ年間最多安打記録更新に関連して、イチロー批判を書いていた。 私はイチローが好きである。と同時にブライアン・ウィルソン(&ビーチ・ボーイズ)の大ファン... 続きをみる
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台風が猛威をふるい、大地震がおこり、イラクで日本の若者が殺され、ブッシュが再選され、中国の原潜が日本の領海を侵犯し、アラファトが死んで…。この1カ月、ことばが形にならず、想念だけがぐるぐるまわり、夜、なかなか寝付けない日々が続く。でも、頭の中を占領しているのは、地震でもブッシュでもなく、イチローと... 続きをみる
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津軽の湯段温泉(岩木町)といっても、知らない人が多いかもしれない。津軽で歴史の古い温泉場といえば、浅虫温泉(青森市)、温湯温泉(黒石市)、嶽温泉(岩木町)、大鰐温泉(大鰐町)などがあげられるが、湯段温泉もこれらの有名温泉にひけをとらない由緒ある古湯だ。江戸時代の享保年間(1716-1735)に柴田... 続きをみる
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1941年(昭和16年)公開の『馬』(山本嘉次郎監督)という映画をビデオで見た。高峰秀子扮する農家の娘が手塩にかけて育てた仔馬との離別をテーマにした作品で、四季ごとに4人のカメラマンを動員し、1年にわたる長期ロケで撮影された写実的な大作だ。同じころに製作された『風の又三郎』(島耕二監督)もそうだっ... 続きをみる
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実は私は数年前まで新聞さえあればどこでも時間がつぶせ、退屈しないという重症の新聞ジャンキーだった。高校は新聞部、大学はマスコミ関係の学部、某新聞社の就職試験を受けて落ちたという恥ずかしい過去も持っている。 喫茶店でアルバイトをしていた学生時代は、その日の不要になった新聞(店でとっていたスポーツ新聞... 続きをみる
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