Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

要介護5

 毎年、年度末は〆切が重なってアップアップになる。今年はそれに加えて母の介護が重なり、ちょっと精神的に追いつめられてしまった。それでも何とか切り抜け、確定申告も15日の締め切り日にギリギリセーフで提出し、やっと一息ついている。この1ヵ月で1年分の仕事を片付けたような感じ。それで、昨日は久しぶりに慰労もかねて映画館で映画を見た。「硫黄島からの手紙」。映画を見て恥ずかしいくらいにボロボロ泣いた。こんなに泣ける映画だとは思わなかった。それとも私の涙腺がおかしいのか。その涙のわけを解析して、映画備忘録として書き残さなければ。


先日、市の福祉事務所から母の要介護認定の結果の通知が来た。なんと最重度の要介護5。これまで要介護2だったから一気に3段階も介護度があがったことになる。でも、この要介護認定というのも、結構いい加減な気がする。要介護2の時は低すぎると思っていた。でも、5というのも高すぎるんじゃ? 客観的に見て4くらいではないだろうか。まあ、いずれにしても、この1年で母が急激に弱ってしまったのは事実。その分、私も現在の介護サービスの仕組みに少しは詳しくなった。国の福祉政策の現状にも無関心ではいられなくなった。


母は今のところ認知症の症状はないのだが、頭がはっきりしている(口が達者な)ぶん、扱いにとても苦労する。私の母はずっと職業婦人で通してきた人なので、よくいえば自立心旺盛、悪く言えばわがままで自己中心的。気が強く人のいうことを全くきかない。自分の意に沿わないとヒステリー発作を起こす。そんな個性的?な女性だ。身体は弱っても、気持ちはまだ自由に動けたころの感覚でいる。だから、これまで何度も転倒して体中傷だらけ。この2年間でで救急車に6回もお世話になっている。目を離すと(もう自力歩行ができないのに)いまだにベッドからひとりで移動しようとする。食事と排泄もあるので、そばを離れることができない。今はショートステイ(短期入所生活介護施設)とデイサービスなどを利用して何とかしのいでいるが、これもいつまで続けられることやら…。


私はあまり身内のことを(妻を除いて!)ブログには書かないようにしているのだが、今は母のことが頭から離れないので、ついこうして愚痴めいたことを書いてしまう。でも、自宅に要介護者がいる人ならこうした弱音をいいたくなる気持ち、きっとわかると思う。