Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

Toshibon's Blog Returnsの人気ブログ記事

  • ジョシュ・ターナーの「風をあつめて」

    ーAbout Josh Turner Guitar(ジョシュ・ターナー・ギターについて)ー 「ジョシュア・リー・ターナー(Joshua Lee Turner)は、ニューヨーク州ブルックリンに拠点を置くマルチインストゥルメンタリスト、シンガー、ソングライター、プロデューサーです。ジョシュはYouTu... 続きをみる

  • 湯段温泉 長兵衛旅館

    津軽の湯段温泉(岩木町)といっても、知らない人が多いかもしれない。津軽で歴史の古い温泉場といえば、浅虫温泉(青森市)、温湯温泉(黒石市)、嶽温泉(岩木町)、大鰐温泉(大鰐町)などがあげられるが、湯段温泉もこれらの有名温泉にひけをとらない由緒ある古湯だ。江戸時代の享保年間(1716-1735)に柴田... 続きをみる

  • 裏小津映画ベスト5

    15年くらい前にNHKBSで小津安二郎監督のトーキーを含むほとんどの作品の放映があり、その時に視聴者の投票による以下のような「小津映画ベスト10」が発表されたことがあった。 ①『東京物語』②『晩春』③『麦秋』④『生れてはみたけれど』⑤『浮草』⑥『彼岸花』⑦『秋刀魚の味』⑧ 『秋日和』⑨『早春』⑩『... 続きをみる

  • BAND-MAIDとLOVEBITESに刺さるw

    この2月は、バンドメイド(BAND-MAID)とラブバイツ(LOVEBITES)月間というほど、ハードロックメタル系のこの2つのバンドを毎日聴いている。時々覗いているYouTubeチャンネルみのミュージックで紹介されていて、初めて知ったのが今月上旬。この手の音楽は普段ほとんど聴くことがないtosh... 続きをみる

  • 柱状節理の城ヶ崎海岸

    このところの欝々とした日々から抜け出して、気まぐれに湯河原あたりをぶらぶらして温泉にでも浸かろうと、東海道線の電車に乗る。小田原あたりを過ぎたところで冬の日差しを浴びてきらきら輝く太平洋を見たら、急に気が変わって海のそばに行きたくなり、熱海で伊豆急行に乗り換えて伊豆高原駅へ。そこから20分ほど歩い... 続きをみる

  • パナリ書房のパナリとは?

    昨年秋に初めて出店して味をしめたのか、再度古本市に出店した。前回は青空古本市だったが、今度は城址公園のお堀端に建つ市の文化施設が会場。さして広くないフロアに、16店もがサークル状に並ぶなか、toshibonの「パナリ書房」の店構えはというと、こんな感じ。↓ 前回はマンガ(主に70年代~80年代の少... 続きをみる

  • 下風呂温泉 佐々木旅館

    ひさしぶりに下北半島の下風呂温泉へ行ってきた。泊まったのは共同浴場の新湯のそばにある佐々木旅館。女将さんと若女将さん(女将さんの娘さん)の2人できりもりしている小ぢんまりした宿だ。 下風呂温泉には十数軒の宿があるが、このうち温泉を引いているのは10軒ほど。源泉は大湯、新湯、海辺地(浜湯)の3ヵ所あ... 続きをみる

  • 東京暮色のころ

    小津映画を集中的に見たのは、今から30年前の20歳前後のころだった。「晩春」「麦秋」「東京物語」「東京暮色」「早春」「彼岸花」「秋刀魚の味」…。この中でも一番衝撃を受けた「麦秋」については、別ブログに書いた。 小津映画についてこれまで幾百幾千のことが語られてきたので、私などの出る幕はないのだが、過... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記①」 妻の手術

    箱根のアジサイ電車に乗るなどして、浮かれて遊び過ぎたむくいか、帰りの新幹線で「尿閉」となり、結局手術をするはめになったのは、昨年の今ごろのこと(その顛末はココの「随想」に載せている)。それからちょうど1年、同じく紫陽花が咲く季節に、今度は妻が胆嚢摘出の手術することになった。 妻の病名は胆嚢腺筋症。... 続きをみる

  • 銭川温泉のおばあちゃんが亡くなった

    鹿角市八幡平の湯治宿「銭川温泉」のおばあちゃん阿部ツマさんが亡くなったことを、偶然アクセスした八幡平在住の方のブログで知った。亡くなったのは10月というから、すでに2ヵ月が経っているが、ひとことお悔やみを述べたくなり、やり残していた鹿角市の街道調査の取材のついでに、銭川温泉まで足を伸ばした。 私が... 続きをみる

  • 小津安二郎と清水宏の温泉映画

    小津安二郎生誕100年ということで、世界各地(?)で盛り上がっているみたいですね。ニューヨーク・フィルム・フェスティバルでは、香山美子がゲストに呼ばれてスピーチしたらしい。「東京物語」の彼女は清々しかった。 戦後の作品はほとんど見たけど、戦前の作品は「生まれてはみたけれど」と「父ありき」(正確には... 続きをみる

  • 年の初めに盛岡へ

    この年末年始、宮城県鳴子温泉で過ごしてから久しぶりに盛岡を訪れ、新しい年を迎えた街を歩いた。 盛岡八幡宮 ここへお詣りするのは、今から20数年前の初夏、「チャグチャク馬コ」を見たとき以来だ。正月も3日だというのに広い境内は初詣の人であふれ、拝殿が遠い。並ぶのが嫌な性分なので、大通りまで歩いて本屋(... 続きをみる

  • 続・東京日記 夜の相生橋

    門前仲町で一杯やったあと、清澄通りを酔い醒ましがてら塒(ねぐら)のある勝どきまで歩く。途中、相生橋を渡る。この橋は隅田川の派川に架かる橋で、すぐ近くの本流に架かる永代橋や清州橋と較べて知名度は落ちるが、とても好きな橋だ。これを渡ると江東区越中島から中央区佃島~月島に入る。 相生橋の歴史についてはこ... 続きをみる

  • マッターホルン登頂!

    昨日、妻から国際電話があった。妻は今、スイスにいる。中年おばさんがスイスくんだりまで出かける目的はといったら、アルプスの少女ハイジの舞台を訪ねる優雅な観光の旅かなんかと思うのが普通だが、そうではない。彼女の目的はただひとつ、山に登るため。それもマッターホルン(標高4478m)、アイガー(標高397... 続きをみる

  • きまぐれに1曲③ 4月になれば彼女は

    いつの間にか春植物(Spring ephemeral)は咲き終わり、自宅の庭の椿の花がボタボタ落ち、今はソメイヨシノが散り初め。なんだか身体感覚が季節のスピード、植物の生長についていけず、春の輝きに置いてけぼりをくっているような不安定な心持ち。まあ、春になるとなんとなくダウナーな気分になるのは、例... 続きをみる

  • 気まぐれに一冊② 「偶然の旅人」

    村上春樹の短編集『東京奇譚集』の冒頭に「偶然の旅人」という短編が収められている。このタイトルを見て、すぐに思い浮かんだのが『偶然の旅行者』(1988、監督ローレンス・カスダン)というアメリカ映画。ウィリアム・ハート扮する旅行ガイドブックのライターが、妻(キャスリン・ターナー)と愛人(ジーナ・デイビ... 続きをみる

  • EACH TIMEとSHO TIME

    大瀧詠一は野球が好きな人であった。長嶋ファンだったようだが、MLBもよく見ていたようで、NHKBSで中継していたマリナーズ時代のイチローの全試合を録画していたとか…。そんなコアな野球ファンだった大瀧に、野球を題材にした「恋のナックルボール」という曲がある。1984年にリリースしたアルバム『EACH... 続きをみる

  • サン・ソレイユの心地よさ

    友人からのメールに、ルイ・マルの『死刑台のエレベーター』を見た感想として、「いちばんよかったのはジャンヌ・モローのモノローグでした。全編モノローグのみの映画なんてないのだろうか?」と書いてあった。 そこで思い出したのがクリス・マルケルの『サン・ソレイユ』(1982)という全編モノローグのみの映画。... 続きをみる

  • 気まぐれに一冊③ 『K2 2006』

    図書館に『K2 2006 ―日本人女性初登頂・世界最年少登頂の記録―東海大学K2登山隊』という本があったので、借りてきた。 世界第2の高峰、ヒマラヤのK2(8611m)は、極端に登頂成功率が低いことから、世界で最も困難な山として知られている。2006年夏、東海大学山岳部創部50年記念事業のK2登山... 続きをみる

  • 金勢(金精)様の話

    金勢(金精)様の話の続き。 金勢信仰は古代の陽物崇拝の名残りといえる。村の境を守り悪霊の侵入を防ぐ塞の神、道祖神のひとつであり、災いを取り除く呪力を持ち、豊穣と生命力をもたらす神でもある。湯治場で金勢様を祀るようになったのは、特に安産と子宝の神とされ、婦人病に効力があるとして信仰されたためであった... 続きをみる

  • 川渡温泉の馬市

    つい最近、1941年(昭和16年)公開の『馬』(山本嘉次郎監督)という映画を見た。高峰秀子扮する農家の娘が手塩にかけて育てた仔馬との離別をテーマにした写実的な大作。山本監督がラジオで聞いた盛岡の馬市の実況放送にヒントを得て、東北各地を1年がかりで取材し脚本を書き上げたというだけあって、東北(ロケ地... 続きをみる