Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

庭の紫陽花

庭の紫陽花は毎年7月上旬~中旬ころが満開となる。15年ほど前の母の日に、妻が私の母に贈った小さな鉢植えの紫陽花を庭に植え替えたものだが、いつの間にか花の数(正確にはガクだが)が増えてこんな大輪の花を咲かせるようになった。花を見るのは好きだが、育てることは不得手というか興味がないので(花に限らず生産的なこと全般が苦手なダメ人間なので)、植え替えてから全く手入れなどせずほったらかしにしていたのに、紫陽花って生命力のある花なんだなぁ。


紫陽花が印象的な映画といえば、エリック・ロメールの『海辺のポリーヌ』(1983年)。字幕を追うのが大変なほど登場人物たちのおしゃべりが続くのだが、見終わった後に記憶に残っているのは、夏の風に揺れる庭の紫陽花…という映画だった…。

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紀伊國屋書店
2007-04-28
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緑の光線 - Toshibon's Blog Returns


小田原で一杯

6月末で梅雨が明け、連日の真夏日の東京をちょっと離れ、小田原まで足を延ばした。お目当ては「だるま」で金目鯛の煮付けを食べること。
「だるま」は創業が明治26年という小田原ではよく知られた老舗の料理屋。現在の建物は関東大震災のあとに再建されたものというが、国の登録文化財に指定されているだけあって、唐破風入母屋造りの重厚な外観、天井が高く広々とした店内などに古い日本料理屋の風格が漂う。とはいっても敷居は高くなく、昼から夜まで通しで営業しているので、昼飲みも楽しめる庶民的な食堂といった雰囲気がある。
初めて訪れたのは20年ほど前、昨年も小田原城のお花見にでかけたついでに立ち寄っているが、今回は小田原に降りるのは初めてという妻と一緒。昼ひなかにこうしてだらだらと飲むのに付き合ってくれる(おまけに勘定まで払ってくれる)妻は、私にとって最高の飲み友だちだ。


金目の旬は冬だが、それでもやっぱり食べたくなる


相模湾で獲れる魚のすし盛り合わせ


妻はクライマーのはしくれなので、以前は山仲間と伊豆の城ヶ崎海岸にクライミングの練習で月1くらいで通っていた。練習を終えた後に金目の刺身をよく食べたそう(知らなかった)。
ホウボウ(方々)は日本海側ではキミヨというらしいので、それなら私も食べたことがあると思ったが、キミヨはホウボウと似たカナガシラだという説もある。この中ではホウボウが一番おいしかった。


小田原城。晴れていたのだが、あいにく相模湾は靄がかかり、天守閣からは三浦半島や江ノ島だけでなく、伊豆大島も見えなかった。





きまぐれに1曲⑤ 「6月の雨の色」

1年の半分を過ぎてしまった今月のきまぐれに1曲は、今から40年以上前に小さなラジカセに録音された「6月の雨の色」という曲を。


海辺の村で育った子どものころの梅雨の季節の心象風景を歌っているこの曲は、1971年12月号の『ガロ』誌上に発表された鈴木翁二のマンガ「雨の色」にインスパイアされて生まれた。


70年代初めに『ガロ』に発表した鈴木翁二の作品はどれも名作揃いで、つげ義春、諸星大二郎、山岸凉子、大友克洋、江口寿史などと並んでtoshibonがリスペクトしている特別なマンガ家のひとりである。



6月の雨の色(1974).







夏至のころ

今日は夏至。 夏至に至る一週間くらい前の期間が一番日が長く感じる。私は今ごろが一年でもっとも好きな季節ではあるのだが、なぜが毎年夏至の前後は精神的に落ち込むことが多い。
過去の出来事ばかりが思い出され(それも恥ずかしさと後悔を伴って)、明け方早く目覚める、いわゆる早朝覚醒という不眠症に陥る。そのため日中に眠くなって、身体がだるく抑鬱的な気分になってしまう。今年は体調もよくないので特にそれがひどい。まあ、歳のせいでもあるのだけど。
それでも午後7時ころ、薄暮れのなかで、甘い香りを運んでくる初夏の心地よい風に吹かれていると、身体がサーッと羽ばたいていくような、前向きな心持ちになる。
下ばかり向いていないで、もうひと頑張りしなくちゃね…



さよなら ぼくのともだち

昨日の新聞に森田童子が亡くなったという記事が載っていた。びっくりした。
びっくりしたのは森田童子が亡くなったからではない。森田童子が亡くなったことが新聞記事になっていることにびっくりしたのだ。80年代初めに活動休止してから、その存在が忘れ去られていたと思っていたからだ(実際にはTVドラマ「高校教師」の主題歌に使われたり、ベスト盤CDが発売されたりして、それなりの知名度があったことをこのたびの記事やネットで知った)。
それで、デビューシングルの「さよなら ぼくのともだち」をYouTubeで聴いた。https://www.youtube.com/watch?v=_KVuJT3Z3z8
B面の「まぶしい夏」-https://www.youtube.com/watch?v=e0O34unEnCU  
 ファーストアルバム『GOOD BYEグッドバイ』で特に印象深かった曲「雨のクロール」も-https://www.youtube.com/watch?v=f2QdsOEau14


森田童子がデビューした1970年代の中ごろは旅暮らしだったので、「さよなら ぼくのともだち」を何のきっかけで、どこで聴いたのか、よく覚えていない。ラジオか、ロック喫茶か、友人が買ったレコードからか…。
当時は気恥ずかしくこそばゆいと思っていた歌詞が、40年経った今は、さほど抵抗なく聴ける…それが不思議に思えた。