Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

2010年7月のブログ記事

  • 徒歩旅行の若者

    今、食文化(魚醤)調査で青森の五所川原に来ている。ここは2006年夏に立佞武多(たちねぷた)を見たとき以来だからちょうど4年ぶり。昨日は深浦に泊ったのだが、その手前の秋田・青森県境付近で五能線の風景写真を撮っていたら、「何を撮っているんですか」と声をかける人がいた。 ふり向くと、大きなリュックを背... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記①」 妻の手術

    箱根のアジサイ電車に乗るなどして、浮かれて遊び過ぎたむくいか、帰りの新幹線で「尿閉」となり、結局手術をするはめになったのは、昨年の今ごろのこと(その顛末はココの「随想」に載せている)。それからちょうど1年、同じく紫陽花が咲く季節に、今度は妻が胆嚢摘出の手術することになった。 妻の病名は胆嚢腺筋症。... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記②」 マネ展

    塒のある中央区勝どきから順天堂大学病院のある御茶の水までは、バスと地下鉄を乗り継いで行く。東京駅までバスで行き、地下鉄丸ノ内線に乗り換えるのだが、東京駅のちょっと手前でバスを降り、丸の内のオフィス街を南北に貫く「仲通り」を歩いてみる。 妻の仕事場がこの近くにあり、結婚した年の年末、この通りをメイン... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記③」 iPadと新聞

    晴海トリトンスクエアへ遅い朝食を食べに出かける。ここは3棟の高層オフィスビルを中核に、ショップ・レストランや住居を配した複合施設なのだが、周囲に「水のテラス」「緑のテラス」「花のテラス」がめぐらされていて、緑がとても豊か。 今の季節はガクアジサイがテラスの散歩道を彩る。いつ訪れても季節の花々が咲い... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記④」 東大のヨン様

     地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅の階段を上ると、御茶ノ水橋と外堀通りのT字路交差点に出る。信号が赤に変わって東京医科歯科大学方向に歩きだしたとき、なんとなく周囲にオーラを放つ男性がこちらに向かってくる気配が…、と感じてすれ違った人を見ると、姜尚中(カンサンジュン)氏だった。 『負け犬の遠吠え』で一世を... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記⑤」 オルセー美術館展

    姜尚中(カンサンジュン)氏といえば、昨年からNHK教育TV「日曜美術館」の司会をつとめている。その「日曜美術館」で「夢のオルセー美術館 傑作10選」と題し、いま国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」の特集をした。それを見てこの展覧会を観覧するつもりでいたので、姜氏に... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記⑥」 多摩のアジサイ寺

    術後の妻は目立ったトラブルもなく、きわめて順調。月曜日に入院して火曜日に手術、翌日はもう歩いた。初めは腹腔鏡を挿入するために開けたお腹の傷が痛むので、前屈みで歩いていたが、翌々日には背中を伸ばして歩けるようになり、食事もお粥から普通の米飯になった。 妻は怠け者の私と違って働き者。じっとしているより... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記⑦」 紫陽花の唄

    2高幡不動尊金剛寺でアジサイを見たあと、再び多摩都市モノレール線で立川に出て中央線に乗り換え、阿佐ヶ谷で途中下車。北口のスターロード商店街のはずれにある「善知鳥(うとう)」という酒房に行ったら、違う名前の店になっていた。昨年の同じ時期に訪ねた時はまだ存続していたのに、いつの間に店をたたんだのだろう... 続きをみる