Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

2004年1月のブログ記事

  • 小津漬けの日々

    年が明けてもお茶漬けならぬ小津漬けの日々(笑)。 何より初めて見た「浮草」の素晴らしさにまずびっくり。 小津の大映での唯一の作品ということで、厚田雄春ではなくて宮川一夫の撮影、主な出演者は小津組常連ではない大映の役者。それらのコラボレーションが(松竹の)小津調とは異なった雰囲気を発散して、フィルム... 続きをみる

  • ハッピーマンデーと小正月行事

    1月15日といえば、成人の日である。いや、であった。平成10年秋に祝日法が改正され、成人の日は1月の第2月曜日に移った。土曜から月曜までの3連休をつくり、消費拡大による経済波及効果を図るためというのがその理由で、ほかに「海の日」「敬老の日」「体育の日」が月曜日に固定された。誰が名付けたかしらないが... 続きをみる

  • Tokyo Twilight

    ちょうど1カ月ほど前、東京の新名所、六本木ヒルズへ行った。クリスマス前ということで、街は華やぎ、ものすごい人出。行ったころがちょうど夕暮時。まさに「Tokyo Twilight」。でも、ここで見られるのは小津映画の「東京暮色(Tokyo Twilight)」とは別の惑星の黄昏。高層ビルの灯り、自動... 続きをみる

  • 『恋恋風塵』の台湾

     昨夜のBSで侯孝賢(ホウ・シャオシェン)の『恋恋風塵』(1987)とアキ・カウリスマキの『カラマリ・ユニオン』(1985)が続けて放映された。小津安二郎映画特集に関連したラインアップなのだろう。2人とも自他ともに認める小津映画ファンだから。 『恋恋風塵』は日本に初めて紹介されたホウ・シャオシェン... 続きをみる