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髪結いの亭主 物書きの妻

続・東京日記 夜の相生橋

門前仲町で一杯やったあと、清澄通りを酔い醒ましがてら塒(ねぐら)のある勝どきまで歩く。途中、相生橋を渡る。この橋は隅田川の派川に架かる橋で、すぐ近くの本流に架かる永代橋や清州橋と較べて知名度は落ちるが、とても好きな橋だ。これを渡ると江東区越中島から中央区佃島~月島に入る。



相生橋の歴史についてはこのサイトが詳しい。それによると、先代の橋は関東大震災の復興橋梁だったが、老朽化のため平成12年(2000年)に現在のトラス橋に架け替えられた。トラスとは、細長い部材を三角形に繋ぎ、それを繰り返して桁を構成した構造をいい、様々な形状のトラス橋がある。相生橋は斜材を「V」字に配置したプラットトラスという構造に分類される。

平行弦プラットトラス



 



近くに石川島、遠くに豊洲の高層マンション群がきらめき、幾何学模様の鋼鉄の支柱が
街灯と車のヘッドライトに照らされ、川面に月の光がゆらめく。こうした人工の建造物が、夜の水辺の都市空間に浮かびあがる光景は、幻想的で美しく、橋の上にしばし佇み眺めた。