Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

東京日記 「紫陽花日記①」 妻の手術

箱根のアジサイ電車に乗るなどして、浮かれて遊び過ぎたむくいか、東京から帰る新幹線で「尿閉」となり、結局手術をするはめになったのは、昨年の今ごろのこと(その顛末はココの「随想」に載せている)。それからちょうど1年、同じく紫陽花が咲く季節に、今度は妻が胆嚢摘出の手術することになり、先月(6月)末、1週間ちょっと東京に滞在した。


妻の病名は胆嚢腺筋症。胆嚢の壁が何らかの原因で厚くなる(肥厚化)状態で、腫瘍そのものは良性という。ただ、悪性腫瘍(ガン)とはっきり区別ができないことが多く、その場合は腹腔鏡を用いた手術によって摘出する方法がとられる。


腹腔鏡による胆嚢摘出術はそう難しい手術ではなく、患者の負担も少ないので、現在は疑いがある場合は、摘出するのが一般的になっているようだ。それと、私は胆嚢は胆汁をつくる臓器だと思っていたのだが、実際につくっているのは肝臓で、胆嚢は胆汁を一時的に蓄えておくだけなのだという。だから、なくてもそれほど不都合はないらしい。


とはいっても、臓器のひとつを摘出するのだから、不安がないといえば嘘になる。私の仕事仲間であるAさんも、最初は腺筋症ということで腹腔鏡手術をしたら、途中でガンだとわかり、すぐに開腹手術に切り替えたという体験をしている。手術が終わるまでは100%安心というわけにはいかない。


入院したのは御茶の水にある順天堂大学病院。病院の正面玄関に紫陽花が咲いていた。


手術当日は朝8時30分に手術室に入り、病室に戻ってきたのは午後1時を過ぎていた。途中、12時すぎに手術室前に呼び出されて、担当医から手術が無事終わったことと、摘出した胆嚢を見せられる。思っていたより大きい。肝臓とくっついていた部分は黄色、腺筋症の症状を呈した部分は、突起となって固く肥大化し、ピンク色をしていた。裏返すと、内部にポリープも確認できた。医師は、おそらく悪性の心配はないだろうというので、安心した。
想像していたより胆嚢がきれいなので、持っていたデジカメで撮影しようとすると、医師は奥さんにはこちらで撮った写真を見せて説明しますから、と言うので、諦めた(笑)。


翌日、秋田から持ち込んだ〆切間際の仕事を明け方にやっと終え、仮眠してから病室へ行くと、寝不足で疲れた顔の私を見て、ベッドに横たわっている妻が大丈夫?と気遣う。前日臓器の一部を摘出した病人に心配されるとは、我ながらほんとに情けない。


妻は山登り(ロッククライミング)で身体を鍛えているので、さすがに回復も早い。全身麻酔による副作用症状もほとんどなく、お腹の4ヵ所に開けた傷の痛みもさほど苦にならないようだ。さらに驚いたことに、もう歩くことができる。腹腔鏡手術が現在の標準治療となっているのがこれでよくわかる。(続く)


手術翌日のお昼の食事。重湯とスープ、それになぜかアイスクリームの献立。


順天堂大学病院の最寄り駅は御茶ノ水。御茶ノ水橋からJR御茶ノ水駅と聖橋を望む。神田川(外堀)をはさんで左側の地下は地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅になる。


総武線各駅停車、中央線快速のJR電車と、地下鉄でありながら聖橋下に姿を見せる丸ノ内線の電車。水辺と電車好きのtoshibonにとってはたまらない風景だ。


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