Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

ブログの墓場

今月のはじめに仕事で1週間の旅先から帰ってきたら、叔父が亡くなったとの知らせ。生まれて初めて弔辞を読んだその葬儀のあとの御斎で食したものが悪かったのか、猛烈な腹痛におそわれ嘔吐と下痢で体調を崩す。時を同じくして風邪をひき、咳がなかなか治まらない。夜眠れず、食事もできなくなり、とうとうダウン。近くの内科医院で点滴のお世話に…。というわけで、悲惨な11月でした。


去年の日記(メモ帳)を見たら、自宅からボヤを出してその後始末に追われていたのがちょうど今ごろで、不思議なことに去年とまったく同じ日に風邪をひき、同じような経過をたどって同じ病院で点滴を受けていた。これはどうしたことか。ついさっき、ネットで“天秤座生まれの運勢”を見たら、 「今、あなたの人生で何かが壊れようとしています」とあった。何かが壊れるって、アンタ…。11月はわたしにとって凶事の月なのかもしれない。そういえば11月は妻の誕生月だった…orz


体調不良に加えて、ボヤ騒ぎ以来急激に衰えが進み、今ではほとんど歩けない状態になった私の母の世話(介護)がすべてに優先する現況に、いっそどこかの温泉場へでも逃避したいなどというトンズラ願望が頭をもたげる。そんな心境は今にはじまったことではく、同じようなことを2年前にも書いていた↓。(まあ、仕事がはかどらず逃げ出したくなるのはいつものことではある)


そんなこんなでブログの更新をする気力も失せて、1ヵ月以上ほったらかしに。アクセス解析などめんどくさいことはしていないので、このブログにどんな人がどういう検索ワードで訪問してくるのかはわからない。アクセス数も1日せいぜい数人、多くて十数人だから、こんな弱小ブログをほったらかしにしたところで、どうということもないのではあるが‥‥。


ブログを始める人は今も増え続けているようだが、継続は結構骨がおれるので、ある日を境にプッツリと更新が途絶える人も多い。っているただ、突然、更新を停止するブログの中には、開設者が亡くなった場合もあるだろう。Hatena questionに「開設者が亡くなった後、生前の状態のまま現在まで残っているウェブサイトを教えてください」というのがあった。http://q.hatena.ne.jp/1160634972 


だいぶ以前、私が小津安二郎について書いたエントリーにトラックバックしてくれた人がいて、それがきっかけとなって映画評を精力的にアップしているその人のブログをよく訪問していたのだが、半年前に更新が停まってしまった。その人はガンで、ブログのタイトルは「マイ・ラスト・ソング」という暗示的なものだった。会ったこともない見ず知らずの人への親しみと悲しみの感情をネットで体感するということ。ネットでのコミュニケーションは、実体がなくはかないものだけど、もしかするといるかもしれない「マイ・ラスト・ソング」を聴いてくれる人のために、こうやってボソボソと(死ぬまで?)続けていくのもいいかな、と思ったりする。