Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

雨中の珍事

セ・パ交流戦ロッテ-巨人3連戦の最終戦を、昨日、幕張の千葉マリンスタジアムで観戦した。


先発は上原と渡辺俊介。試合開始直後からこぬか雨が降り続くあいにくのコンデションの中、WBCで大活躍した球界を代表するピッチャー同士の投げ合いで投手戦か、と思ったのも束の間、3回に渡辺俊がイ・スンヨプから2ランを浴びてしまう。ところが、ここで信じられないことが起こる。1塁走者の小関が3塁を踏んでおらず、サードの今江のアピールでアウト。2アウトだったので、イ・スンヨプのホームランも取り消され(記録はシングルヒット)一瞬にしてチェンジとなった。初めは私も含めて観客の多くは何が起こったかよく飲み込めなかったが、場内に塁審の説明が流れると、もう大歓声、私も見知らぬ人とハイタッチで大騒ぎ。


ベースを踏んでなかったため幻となったホームランはよく知られている長島など過去にもあるが、前走者のミスで取り消されたのは日本野球史上初だという。結局、この珍プレーが響き、最後はロッテの守護神小林雅が締め、フランコ、里崎、大松のソロ・ホームラン3発でロッテの競り勝ち(3-2)。対巨人6戦全勝で今季最多の貯金12。巨人にとっては後味の悪い試合だったが、マリーンズ・ファンのこちらとしては、雨の中力投した渡辺俊(今年はいまいち調子がでないけど)、3発のホームランに加えて、「珍事」も見られたし、球場に足を運んだ甲斐のあるゲームだった。


JR海浜幕張駅に降りると、マリーンズのマスコットがお出迎え。


霧に煙るマリン・スタジアム。試合が始まり、人工芝の緑がカクテル光線に映えるダイヤモンドに選手たちが散り、それぞれのポジションにつく。野球観戦でもっとも気分が高揚するとき。


渡辺俊介とイ・スンヨプの対決。イ・スンヨプは昨年まで在籍したロッテ戦でなぜかよく打つ。この日は4打数4安打(そのうちの1本が幻のホームラン)。


右翼席と一塁側内野席はマリーンズ・ファンでほぼ満席。


試合が終わっても熱狂的なファンは選手たちを称え、球場の外で気勢をあげる。