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髪結いの亭主 物書きの妻

盛岡 Loomの想い出

北東北の活性化に関わるある事業の会合に出席するため、盛岡の「アイーナ」に日帰りで行ってきた。「アイーナ」は盛岡駅の西口に数年前にできた複合施設で、正式名称は「いわて県民情報交流センター」。県立図書館を核として、県立大学やNPO関係などいろんな施設が入っている。


会合の開始時間より早めに着いたので時間つぶしのため館内のギャラリーをのぞいてみたら、盛岡スコーレ高校の美術工芸作品展が行われていた。


生徒たちが制作した絵画・デザイン・機織り・染め・刺繍などが展示されていた。


展示自体はささやかなものだったが、ギャラリー入口に置かれていた織機と糸車に目が止まった。


盛岡と機織り。そういえばそうだった。私にとって〈盛岡と機織り〉は記憶の中で密接に繋がっている。今から20数年前の80年代初め、手造りの飲み屋兼喫茶店を開いた時、友人たちと一緒に塗り固めた真っ白な壁を飾るため、盛岡の材木町にあった織り工房にタペストリーを注文したのだった。工房の名は「Loom(ルーム=機)」といい、3人の素敵な女性が織物を制作販売していた(私の店づくりを手伝ってくれた友人は、彼女たちを織姫さんと呼んだ)。


うれしかったのは、完成したタペストリーを届けに、「Loom」の3人の織姫さんたちが私の店にわざわざ来てくれたこと。でも、当時私は本当に貧乏で、確か6万円のタペストリー代金を3回の分割でようやく払ったことを覚えている。
その後も「Loom」とは交流が続いたが、結婚するなどして盛岡を離れる人がいたこともあって、工房も閉じられ、90年代に入ってからは行き会うこともなくなった。
「アイーナ」のギャラリーで展示してあった織機の前で、織姫さんたちどうしているだろう、ふとそう思ったら、なんだかとても懐かしい気持ちになった。
 
「Loom」に特別注文で制作してもらったタペストリー。コンセプトはアイヌ文様。



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