Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

「ブラピ」を知らない妻

先日、妻と連れだって街まで出て映画を観た。妻と一緒に映画を観るのは宮崎駿の『千と千尋の神隠し』以来だから本当に久しぶりだ。映画のタイトルは『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(デビッド・フィンチャー監督、ブラッド・ピット主演)。D・フィンチャーの監督作品にしては意外やマトモというか、わかりやすい感動作になっていて、そのぶん私にはちょっと物足りなさが残った。よくできた映画ではあるのだけれど…。


映画を観たあと仕事を終えたばかりの妻の友人を誘い、3人で駅前で飲もうということになったのだけど、さてどこに行ったらいいものやら逡巡することしばし。引きこもり気味のひやみこぎしている間に、駅前は派手なディスプレイが目を引くFC(フランチャイズ・チェーン)系居酒屋が進出して随分様変わりしてしまった。私は基本的にひとりで飲むことが多いので、こうした居酒屋に入ることは滅多にない。が、今回は心強い?連れもいることだし後学のために、ということで、「A・N」という酒場に入ってみた。ここはこの街を本拠に全国チェーンの居酒屋を展開している会社の直営店で、実はこの会社の店舗を利用するのは初めて。その感想としては…ウーン、やっぱりニガ手な部類かな。接客にしろ、メニューにしろ、店内装飾にしろ、演出が過剰で落ち着けない。酒を飲んだり肴を食べたりする以外の余計なものがありすぎるのだ。でも、こうした酒食以外のサービス過剰なところが、かえって他県から訪れた商用客、観光客には喜ばれるのかもしれない。


「A・N」を出たあと(口直しで)もう一軒行こう、と女性陣の提案。で、向かったところがもつ焼き屋の「K」とは、随分落差ありすぎの選択(笑)。時間はもう9時を過ぎているのに、店内は仕事帰りのサラリーマンと思しき呑兵衛オヤジたちで満杯で、女性客もチラホラみえる。妻は「これが本場の酒好きの姿だねェ」「酒飲み県はやっぱりこうでなくちゃ」といたく感激した様子。それにしても、妻も妻の友人もオヤジに混じってコップ酒を飲む姿に違和感がないというか、馴染んでいるというか…。


この店に入ったのは何年ぶりだろう。もしかして20年ぶり? それにしても店の雰囲気は当時と全く変わってないな。などと考えていたら、妻が「K」へは私に連れられて初めて入ったと言うではないか。もしかすると結婚前に妻と一緒に来たのが最後だったのか? そんなことはすっかり忘れている自分の記憶喪失ぶりに自分で驚いたのだが、もっとびっくりしたのは、 ここでさきほど観た映画の話をしていて、妻がブラッド・ピットを知らないのがわかったこと! 前々からちょっとオヤジ度が高い女性であることは感じていたが、今どき、ブラピぐらいはオヤジでも知っているんじゃぁ。とはいっても、森高千里と松浦亜弥が好きだと公言してはばからないミーハー軟弱男の夫(toshibon)とブラピを知らない「漢」の妻。こんな凸凹コンビのほうが案外うまくやっていけるのかも!?
 
燗酒をつけるアルミの「タンポ」、受け皿付きのコップ、そして豆腐入りもつ煮込み。これぞ正しい大衆居酒屋の3大アイテム。


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