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髪結いの亭主 物書きの妻

18年ぶりの西馬音内盆踊り

1991年(平成3年)以来、18年ぶりに見た西馬音内盆踊りは随分様変わりしていた。見物人の多さは予想の範囲内だったが、何より踊り子が多いのには驚いた。最終日の18日、盆踊りが佳境に入るころは数百人にもなり、しかもその半数が町外の人だというからさらに驚いた。平成8年に5万6千人だった観光客が平成15年には約3倍の16万人(羽後町の人口の約8倍)に膨れあがったというが、同時に踊り子の数も一気に増えたようだ。


伝統的な端縫や藍染の衣装ではなく、帯の色も異なる踊り子が混じっているのは違和感がある。編み笠の間から顔が見える人も…。踊り子によって踊りのレベル差がはっきりとわかるのも興ざめだ。以前と比べて全体的に彦三頭巾で踊る人は少なく、端縫衣装がやたら多いのだが、なかには着こなしがどうかと思われる人も見受けられる。そこいら辺の事情、問題点は「広報うご」の「特集 西馬音内盆踊りを考える」で述べられている通りだろうが、今後、こうした西馬音内盆踊りの大衆化?に関しては、何らかの方策が必要となるのではなかろうか。


とはいっても、踊り自体はやはり唯一無二のもので、魅了される。言葉に言い表せない魔力がある。踊りの性格や歴史を考えるなら会場はもっと暗くていいと思うのだが…。


●’09西馬音内盆踊り 踊り子七態●