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髪結いの亭主 物書きの妻

仕事がなければ単なる無職

「フリーライターというものは誰にでもなれる。〃今日からわたしはフリーライターなのよ〃と世間にいえばその瞬間からその人間はフリーライターなのである。それは、画家でもミュージシャンでも小説家でも同じだ。あとは仕事があるかないかだけだ。仕事がなければたんなる無職である。その身で下手に犯罪でもすると、世の人々から〃やっぱり無職だからなあ〃と思われる立場である」と何かに書いていた永沢光雄さん。


この人の『AV女優』や『風俗の人たち』(筑摩書房)はとても面白かった(『風俗の人たち』が図書館の「民俗学」「風俗習慣」の棚にあったのがおかしかった)。基本的には私も「仕事がなければ単なる無職」のその日暮らしの生活を長い間続けてきた人間である。だから、永沢さんの言うことが実感をともなってグサッとくる。
その永沢さんが43歳で下咽頭ガンを患い、手術で声を失ったということを、新聞に載っていた新作『声をなくして』(晶文社)の書評で初めて知った。読んでみよう。


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