Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

台湾の温泉⑵

(前回から続く)
台湾では北投温泉のほか、東海岸の蘇澳(スーアオ)という温泉町にも行ってみた。蘇澳は台湾のナポリとも呼ばれている港湾都市で、台北から特急列車で2時間ちょっと。駅から歩いて数分のところにある公園に湧く温泉は、温泉といっても台湾で唯一の冷泉で、それも非常に珍しい21度の炭酸冷泉。公園は日本統治時代にこの炭酸泉を利用してラムネ工場があったところという。


公園内には冷泉の湧き出る石造りの露天風呂(冷泉浴地)があり、水着の老若男女が思い思いに湯浴み(といえるのかどうか?)をしていた(右上の画像をクリック)。日本ではまずお目にかかれないタイプの入浴風景だが、この雰囲気はヨーロッパの温泉地に近いのではないだろうか。


最近まで大きな湯舟に他人同士大勢で入るという文化がなかった台湾では、公衆浴場は各個室に小さな浴槽が並んだ構造が一般的だ。蘇澳の温泉公園にもひとり用の冷泉浴室があったので、早速入ってみることにした。受付のお姉さんが浴室まで案内してくれて、時計を指さす。どうやら30分以内の時間制限があるらしかった。


2畳ほどの個室に玉砂利を敷いたレンガ造りの浴槽がひとつ。21度なのでその冷たいこと。これじゃ30分などとても入っていられないと思いつつ、我慢して身を沈めると全身に気泡がつき、しばらくすると冷たさを感じなくなった。あがってみるとあら不思議、身体が火照っている。これが炭酸冷泉の特徴だろうか。公園内の屋台で、おでんのつみれによく似た魚のすり身だんごをつまみに台湾ビールを火照った身体に流し込む。台湾風冷泉浴に身も心もすっかり満たされた。


いつか再び台湾を訪れて、時間をかけてゆっくり温泉めぐりをしてみたいものだ。


・蘇澳温泉
http://home.att.ne.jp/omega/onsen/beyond-the-sea/taiwan/su-au.html



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