Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

「山と温泉」ツアー

毎年、夏の終わりに私と妻の友人たち数人で「山と温泉」ツアーを行っている。湯治場の自炊部に泊まって昼は登山やハイキング、夜は自分たちが持ち込み&調理した酒と料理で宴会というのがお定まりのパターン。これまで須川温泉(栗駒山)、酸ヶ湯温泉(八甲田)、黒湯温泉(乳頭山)、水沢温泉(秋田駒ヶ岳)、後生掛温泉(八幡平)と続いてきて、今年は再度須川温泉(須川高原温泉自炊部)が宿泊地となった。


参加者は総勢10人(うちわけは女性6人・男性4人=秋田県3人、岩手県Ⅰ人、群馬県2人・東京都4人)。このうちのひとりが82歳になる御母堂を伴って参加したのだが、夜の宴会では、お酒(日本酒)をたしなみ、唄をうたうなどしてくれた。私も含めて参加者の平均年齢は50代半ば。それぞれ年老いた母をかかえて、介護が切実な問題となって現実にたちふさがっているだけに、友人の御母堂の元気な姿に一同感動し、おおいにもりあがった。


残念なことに近場に自炊部のある温泉がない。このツアーは山よりも温泉(&宴会)に重きを置いているので、安上がりな自炊部のある湯治場でなければ意味がないのだが、最近は北東北であっても自炊宿のある温泉が少なくなっった。いずれにしても、年に一度温泉で顔を合わせ、互いに歳をとったことを確認するこの集まりを、できるだけ長く続けていきたいものだ。


女性陣が腕によりをかけてこしらえた料理の数々。男性陣が手伝うとかえって邪魔者扱いされるので、ここでは“食べる人”に徹する。
自炊部の炊事場での調理はクイック&シンプルが肝要。それでいてできあがった料理はでりしゃす&ご~じゃす。この道を究めつつある我が妻を湯治場自炊部を舞台にした料理番組に出演させたい(そんな番組があったらの話だが)。


須川高原温泉の露天風呂。バックは須川温泉のシンボル大日岩


栗駒山山頂を目指す「山と温泉」ツアー一行。日頃の運動不足と寄る年波に勝てず、皆さんバテ気味


この日は登山道の途中までは晴れていたが、山頂付近は風が強くガスに覆われ、眺望がまったくきかなかった。