Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

母のいない正月

ぼやぼやしているうちに2008年もはや2週間を過ぎてしまった。一昨年は豪雪、かと思えば昨年は雪が全く降らなかった。両極端な冬が続いたが、今冬は雪もそこそこ降り、気温も例年並みか低め。昨日は-3℃ の真冬日で、庭の椿の蕾も雪に耐えていた。
 
昨年の今ごろは母の介護に頭を悩ませていたのだが、その母も今年の冬はいない。13年前に父が他界してから、ずっと母と供に正月を過ごしてきたのだった。今、こうして母のいない新年を迎え、亡くなって8ヵ月以上経ってから、ようやく母の不在を実感している。私を生んでくれたことへの感謝の念、放蕩息子としての自責の念、仏壇の前で手を合わせるとそうした感情が日ごとに強くなっていくのを感じる。母はガチガチの職業婦人だったせいもあり、真面目で自己主張が強くあまり笑顔をみせない人だったが、思い浮かぶのは身体の自由がきかなくなってからではなく、笑った顔や元気なころの面影なのが不思議だ。