時々アクセスするテシさんというイギリス滞在中のイタリア人女性のYouTubeチャンネルを見ていたら、ロンドンの街をマスクをして歩いている彼女に、すれ違った男性が「マスクを外せ!」と声を放つ動画があり、彼女と同様にちょっとした恐怖感を覚えた。欧米人にとってマスクがこれほどまでに抵抗感があるという理由... 続きをみる
映画備忘録のブログ記事
映画備忘録(ムラゴンブログ全体)-
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遅ればせながら『JUNK HEAD』をようやく観た。このところ外で映画を観る機会から随分遠ざかっていて、新作映画の情報にも疎いのだが、さすがにこの映画には食指を動かされて久しぶりに映画館に足を運んだ。 本業が内装業の堀貴秀監督が、原案、絵コンテ、脚本、編集、撮影、演出、照明、アニメーター、デザイン... 続きをみる
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ーAbout Josh Turner Guitar(ジョシュ・ターナー・ギターについて)ー 「ジョシュア・リー・ターナー(Joshua Lee Turner)は、ニューヨーク州ブルックリンに拠点を置くマルチインストゥルメンタリスト、シンガー、ソングライター、プロデューサーです。ジョシュはYouTu... 続きをみる
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2年前の冬、渋谷で開催されていたイルミネーションイベント「青の洞窟 SHIBUYA」を見るため、渋谷駅から代々木公園方面へ公園通りの坂を登って行く途中、突然、眼前にまがまがしくも懐かしい「絵」が現れて一瞬たじろいだ。 それは渋谷パルコ建て替え工事現場の仮囲いの壁に描かれた「AKIRA(アキラ)」の... 続きをみる
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勝どき界隈でひとりで落ち着いて飲めるところを探すのは難しい。なので、近場で歩いて帰れる築地をたまにうろうろしたりする。飲んだ後は夜の勝鬨橋を渡る。 橋は1940年(昭和15年)の完成。全長246メートルのうち、中央部の約50メートルがハの字に開く可動橋で、大型船舶が航行できた。が、1970年(昭和... 続きをみる
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友人から「タルコフスキー・カルテット(Tarkovsky Quartet)を知っている?」とメールが届いた。YouTubeのリンクが貼られていたので見て(聴いて)みる。 Tarkovsky Quartet – Nuit blanche ピアノ、チェロ、アコーディオン、ソプラノサックスという変則的な... 続きをみる
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成瀬:いくつになってもまだ買い物ができないんだな。一人でデパートに行っても、そこらの店屋でも買うのはきまりが悪くてしょうがない。 人と話すのは私は口下手で嫌いですが、一人で歩くのは好きでして、暇があると一人でぶらぶら歩いているのですよ。顔を知られたりすることが大嫌いですからね。なるべく知られないよ... 続きをみる
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友人のブログに、最近買った本が列記されていて、その中にチェーホフ「可愛い女・犬を連れた奥さん」(岩波文庫)があった。また、20年ぶりに見たというアンドレイ・タルコフスキーの「ノスタルジア」(1983)の感想もアップされていた。 「犬を連れた奥さん」と「ノスタルジア」。このふたつ、作者がロシア人とい... 続きをみる
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友人からのメールに、ルイ・マルの『死刑台のエレベーター』を見た感想として、「いちばんよかったのはジャンヌ・モローのモノローグでした。全編モノローグのみの映画なんてないのだろうか?」と書いてあった。 そこで思い出したのがクリス・マルケルの『サン・ソレイユ』(1982)という全編モノローグのみの映画。... 続きをみる
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練馬のピンク映画専門館、練馬劇場で観た「17才の性モラル」(監督:三古谷双三九/1971)の話の続きを。 1970年代の初めは、アダルトビデオなんてものはもちろんまだなく、日活ロマンポルノの制作が1971年に始まったばかりで、ピンク映画が全盛のころだった。18歳になって成人映画を心置きなく観られる... 続きをみる
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『ウンタマギルー』(1989)の高嶺剛監督に1度だけ会ったことがある。 1975年の夏だったろうか…。京都の百万遍交差点のそばに「彷徨館」という名の喫茶店があり、そこで私がつくった8mmフィルムの上映会を催したことがあった。上映までのいきさつについては、よく覚えていない。たぶん、「彷徨館」がインデ... 続きをみる
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好きな野球映画のことを考えていたら、『さらば愛しき女よ(FAREWELL MY LOVELY)』(監督:ディック・リチャーズ、1975)を思い出した。原作はレイモンド・チャンドラーの同名小説で、舞台は1941年のロサンゼルス。まったく野球映画などではないのだが、ロバート・ミッチャム扮するフィリップ... 続きをみる
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小津安二郎の『浮草』(1959年)は、大映での唯一の作品ということで、厚田雄春ではなくて宮川一夫の撮影、主な出演者は小津組常連ではない大映の役者。それらのコラボレーションが(松竹の)小津調とは異なった雰囲気を発散して、フィルムが妙になまめかしく、いつもの小津映画にはない生きた人間の息づかいが感じら... 続きをみる
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このところ胃がきりきり痛むような日々が続いている。お役所関連の印刷物などは予算の関係で年度内に納めるものが多い。3月中に成果品をあげなければならないので、いつもこの時期になると複数の仕事が重なってバタバタしてしまい、青息吐息になってしまうのだ。ここ何年も同じことを繰り返しているのは、私には学習能力... 続きをみる
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きょう1月15日は小正月。数年前までは成人の日で祭日だった。秋田県男鹿半島の全国的に知られている民俗行事-ナマハゲは、現在は12月31日の大晦日に行われているが、戦前までは小正月の15日夜の行事だった。これに関連して通称ハッピーマンデー法という悪法と小正月行事については、別ブログに書いた。 近所の... 続きをみる
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1941年(昭和16年)公開の『馬』(山本嘉次郎監督)という映画をビデオで見た。高峰秀子扮する農家の娘が手塩にかけて育てた仔馬との離別をテーマにした作品で、四季ごとに4人のカメラマンを動員し、1年にわたる長期ロケで撮影された写実的な大作だ。同じころに製作された『風の又三郎』(島耕二監督)もそうだっ... 続きをみる
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押井守の『イノセンス』を見ようと映画館に行ったら、あらあら、2週間前に上映が打ち切られていた。やっぱり、鈴木敏夫プロデューサーが参画して糸井重里なんかにキャッチ・コピーを作らせても、スタジオ・ジブリ作品のようなわけにはいかないんだなぁ(特にこんな地方都市では)。最大の観客層である女性は、何となく嗅... 続きをみる
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ちょうど1カ月ほど前、東京の新名所、六本木ヒルズへ行った。クリスマス前ということで、街は華やぎ、ものすごい人出。行ったころがちょうど夕暮時。まさに「Tokyo Twilight」。でも、ここで見られるのは小津映画の「東京暮色(Tokyo Twilight)」とは別の惑星の黄昏。高層ビルの灯り、自動... 続きをみる
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先日、しばらく音信不通だったSさんという人の所在がわかり、『東北の湯治場湯めぐりの旅』の本を贈ったら、お礼としてカール・Th・ドライヤーのカタログが送られてきた。 今月から12月にかけて、有楽町朝日ホール(上映終了)、国立近代美術館フィルムセンター(10月28日から)、ユーロスペース(11月15日... 続きをみる
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小津安二郎生誕100年ということで、世界各地(?)で盛り上がっているみたいですね。ニューヨーク・フィルム・フェスティバルでは、香山美子がゲストに呼ばれてスピーチしたらしい。「東京物語」の彼女は清々しかった。 戦後の作品はほとんど見たけど、戦前の作品は「生まれてはみたけれど」と「父ありき」(正確には... 続きをみる
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アイルランド8日目の朝。フィッツィモンズ・ホテルを6時半に出て、ダブリン空港へ。レンタカーを返し、出国手続きを済ませたあと空港内のカフェでサンドウィッチの朝食をとり、ロンドン行きのBLMでアイルランドを飛び立つ。 ヒースロー空港は2度目ということもあって、スムースにターミナル1からターミナル3へ移... 続きをみる