Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

展覧会・演奏会のブログ記事

展覧会・演奏会(ムラゴンブログ全体)
  • 続・東京日記 トシボン改めトシドン!?

    東京都中央区の日本橋高島屋S.C.本館4Fにある高島屋史料館TOKYOで開催されている「まれびとと祝祭―祈りの神秘、芸術の力―」(8月21日まで、月・火曜休館)を覗いてみた。 文芸評論家で多摩美術大教授の安藤礼二氏の監修で、写真家・石川直樹氏による日本各地の来訪神儀礼(フサマラー、ミルク、マユンガ... 続きをみる

  • 北と南の津波石

    東京京橋のアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)で、第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展(2019年開催)の日本館で展示した「Cosmo-Eggs宇宙の卵」 の帰国展が、10月25日まで開催されていた。これはそこで展示されていた“津波石”の写真。 津波石とは、津波によって陸上に打ち上げら... 続きをみる

  • 渋谷の“AKIRA”

    2年前の冬、渋谷で開催されていたイルミネーションイベント「青の洞窟 SHIBUYA」を見るため、渋谷駅から代々木公園方面へ公園通りの坂を登って行く途中、突然、眼前にまがまがしくも懐かしい「絵」が現れて一瞬たじろいだ。 それは渋谷パルコ建て替え工事現場の仮囲いの壁に描かれた「AKIRA(アキラ)」の... 続きをみる

  • 松本で出会った下北

    2019年もあと2日を残すばかりとなった。 「日めくりカレンダー2019年版」(作画:伊藤佳美)より 上の写真のカレンダーは昨年の12月、信州松本に滞在した時に「栞日(sioribi)https://sioribi.jp/」という喫茶店兼本屋兼ギャラリーのようなところで買い求めたものだ。松本の街を... 続きをみる

  • ますむらひろし展

    2019年の初めに盛岡へやってきたのは、岩手県立美術館で1月3日から「ますむらひろし展―アタゴオルと北斎と賢治と―」が開催されるのを知ったからだ。 チラシには「本展では〈アタゴオル × 北斎シリーズ〉を中心に、宮沢賢治童話のシリーズなどますむらの緻密で独創的な作品世界を紹介。そのほか、マンガ原稿や... 続きをみる

  • 東北の古層でアースベイビーが叫ぶ

    先日、秋田県立美術館で開催されている「東北を開く神話 第1章 鴻池朋子と40組の作家が謎の呪文で秋田の古層を発掘する」を観てきた。 秋田の「地名」「民話」「伝説」「方言」などをランダムに組み合わせてできた、意味不明の「呪文」のようなことばをもとに、40組の作家が制作した作品が秋田の地図にみたてた展... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記②」 マネ展

    塒のある中央区勝どきから順天堂大学病院のある御茶の水までは、バスと地下鉄を乗り継いで行く。東京駅までバスで行き、地下鉄丸ノ内線に乗り換えるのだが、東京駅のちょっと手前でバスを降り、丸の内のオフィス街を南北に貫く「仲通り」を歩いてみる。 妻の仕事場がこの近くにあり、結婚した年の年末、この通りをメイン... 続きをみる

  • 東京日記 「紫陽花日記⑤」 オルセー美術館展

    姜尚中(カンサンジュン)氏といえば、昨年からNHK教育TV「日曜美術館」の司会をつとめている。その「日曜美術館」で「夢のオルセー美術館 傑作10選」と題し、いま国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」の特集をした。それを見てこの展覧会を観覧するつもりでいたので、姜氏に... 続きをみる

  • 東京日記 「オルセー美術館展」

    姜尚中(カンサンジュン)氏といえば、昨年からNHK教育TV「日曜美術館」の司会をつとめている。その「日曜美術館」で、妻の手術で東京に赴く前、「夢のオルセー美術館 傑作10選」と題し、いま国立新美術館で開催されている「オルセー美術館展2010―ポスト印象派」の特集をした。それを見て、是非ともこの展覧... 続きをみる

  • 東京日記 「マネ展」

     常宿のある中央区勝どきから順天堂大学病院のある御茶の水までは、バスと地下鉄を乗り継いで行く。東京駅までバスで行き、地下鉄丸ノ内線に乗り換えるのだが、東京駅のちょっと手前でバスを降り、丸の内のオフィス街を南北に貫く「仲通り」を歩いてみる。 妻の仕事場がこの近くにあり、結婚した年の年末、この通りをメ... 続きをみる

  • 東京日記 ミレイ展

    渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠〈ジョン・エヴァレット・ミレイ展〉」を観る。 ミレイといえばシェイクスピアの「ハムレット」の悲劇のヒロインを題材にした「オフィーリア」があまりに有名だ。私がこの展覧会に足を運んだのも、「オフィーリア」をこの目で観たい(... 続きをみる

  • 東京日記 観音崎の横須賀美術館

    神奈川県横須賀市の横須賀美術館に行って来た。この美術館は横須賀市の市制100周年を記念し、昨年春に開館したばかり。観音崎公園内(観音崎灯台の西側)という鉄道の駅からかなり離れた辺鄙な場所にあり、JR横須賀駅からは湘南京急バスで30分くらいかかるので、立地条件はあまりよくない。 だが、この美術館がで... 続きをみる

  • まほろば唐松 薪能

    昨夜、大仙市協和の「まほろば唐松(唐松城)能楽殿」で行われた薪能を観た。唐松城能楽殿は、平成2年(1990)に旧協和町が京都の西本願寺北能舞台にならって建設した秋田県内初の本格的な能舞台で、毎年2回、6月上旬に薪能、8月下旬に定期能の公演が行われている。   もう15年も前になるだろうか、定期公演... 続きをみる

  • フォーレの「レクイエム」を聴く

    アトリオン音楽ホールでフォーレの「レクイエム」を聴いた。アトリオン室内オーケストラの27回目の定期公演で、長谷川留美子(ソプラノ)藤野祐一(バリトン)という秋田にゆかりのある独唱者を迎え、合唱は地元秋田の女声合唱団コール・カペラ、秋田男声合唱団、秋田大学音楽科の学生という組み合わせ。アトリオン室内... 続きをみる

  • 「熊野信仰と東北」展

    今、秋田県立博物館で「熊野信仰と東北」展が開催されている。単に紀伊半島の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に捧げられた熊野信仰にかかわる品々を網羅するだけの名宝展かな、と思って観に行ったら、ちょっと趣が違っていた。熊野信仰が東北に伝播してきた時に在来の信仰形態とどのような形で融合... 続きをみる

  • 「AtoZ」展

    弘前出身の美術家・奈良美智と大阪を拠点とする創作集団“graf”による「AtoZ展」を見た。会場は弘前市街の吉井酒造煉瓦倉庫。古い空き倉庫の中にAからZまでの26の小屋(実際はもっとあったように思う)を配置し、それぞれの小屋ごとに例の少女の絵を中心とした奈良作品がさまざまな形態で展示され、観覧者は... 続きをみる

  • 東京日記 「武満徹─ Visions in Time 」展

    初台の東京オペラシティー・アートギャラリーで開催されている「武満徹-Visions in Time」展を観覧した。 武満氏が関心を示した美術、文学、映画などの展示品によって、傑出した知性の持ち主であった音楽家の姿を多層的多面的に浮かび上がらせようというもので、東京オペラシティの音楽部門と美術部門の... 続きをみる