Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

福島の桜を訪ねて

桜前線が到達するのが待ち切れず、福島、山形に出かけた。福島県の浜通り~中通り地方はちょうど満開だったが、会津はまだつぼみ~3分咲きだった。お目当ての山形県の「置賜さくら回廊」の桜は、咲く気配がまったくなく、途中であきらめて帰ってきた。HPで開花状況を確認したら、置賜の桜は今日(29日)でようやく3分~6分咲きといった状況のようだ。まあ、花は逃げるわけじゃないから、来年以降の楽しみにとっておこう。
 
福島市の花見山(↑)。花木の生産農家が農地(私有地)を善意により無料で開放している花の公園。そのため、他の一般的な公園と違って宴会などはできず、順路に従ってめぐるウォーキングスタイルの花見となるのだが、これが植物園を回遊しているようで、結構新鮮。ここが花見の名所として知られるようになったのは比較的最近で、たくさんの観光客が押し掛けるようになったのは2000年代にはいってから。なので、1990年(平成2年)に設けられた「日本さくら名所100選」には選ばれていない。これはちょっと意外だった。


 ソメイヨシノ、トウカイザクラ、ヒガンザクラなどの桜花だけでなく、レンギョウ、ボケ、ツバキ、モクレン、ハナモモなどの春の花々が咲き競い、まさに百花繚乱ということばがぴったりの風景。花の密度が思っていた以上に濃く、噂にたがわぬすばらしさだと感動したのだが、そんな私を見て同行した妻が「花とオジサンだね」と冷たいひとこと(彼女はオバサンにありがちな花を見て大げさに感動するタイプではない)。そういえば、以前は野の花なんか見向きもしなかったのだが、ここ数年ですっかり「花とオジサン」化しているtoshibon。それが自分でもちょっと不思議ではある。


花見山頂上から福島市街地を望む。この日は花曇り。吾妻連峰は残念ながら見えなかった。


 慈徳寺の種まき桜。福島市郊外を走っていて、偶然見つけたシダレザクラ。同じ福島県で全国的に有名な三春の滝桜とまではいかないまでも、木姿がとても美しい。思いがけなくいい桜を見せてもらった。


 樹齢およそ300年。幹のまわりに櫓を組んでいるので、根を踏み荒らすことなく真下から桜を観賞できるようになっている。これは、いいアイデア。


 会津若松では、鶴ヶ城址のソメイヨシノがようやく開花したばかり。で、期待はずれと思いきや、おりしもお城に隣接した福島県立博物館脇(三の丸掘跡)のコヒガンザクラ(小彼岸桜)が満開。整った樹形にたわわに咲く濃いピンク色の花びらが、ソメイヨシノとは違った気品と華やぎをかもす。好きな会津で素晴らしい桜に出会って、またまた感動するtoshibonであった。


後で知ったのだが、これは桜の名所として知られる信州の高遠町(現在は合併によって伊那市)から貰い受けたものだそうで、ここに植えられたのには、こんなモノガタリがあった。この桜を知ったのは、たまたまその日、ホテルの10階にあるレストランで朝食を摂りながら街を眺めていて、そこだけピンク色に染まっている場所を偶然発見したから。例年だとすでに散っている時期なので、東北では珍しい樹種の満開の桜を見ることができたのは、もしかすると奇跡的なことかも?! 


会津若松は私が11年前に人生の節目となるある重大な決断をした場所で、そんなことからも個人的に思い入れが強く忘れ難い街だ。夜は5年ぶり(妻は11年ぶり)に訪ねた「籠太」という思い出深い居酒屋で、会津の郷土料理と酒を堪能した。



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