Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

初詣は一関 配志和神社

令和になって最初の正月は、妻と義姉と一緒に平泉・一関で過ごした。
宿泊した宿は衣川の高台にあったので、元日の朝、中尊寺・金色堂のある丘陵、金鶏山、義経堂のある高館(たかだち)など、初日に輝く世界遺産平泉の中心域が一望できた。


平泉・一関地方は江戸時代から続く「もち食文化」の地で知られる。道の駅厳美渓のレストランで、お正月らしくお餅を食べることに。ごま、沼えび、ずんだ、餡など8種類の餅が味わえる「和風もちセット」(1000円也)を食べたら、お腹にズッシリきた。


初詣は一関の山目(やまのめ)にある配志和神社にした。
江戸時代中期~後期にかけての旅の文人、菅江真澄がここを訪れ、『はしわの若葉』という書名の旅日記を残している(真澄が来たころは今の「はいしわ」ではなく「はしわ」と呼んでいたようだ)。真澄は旅日記の中の特徴的な事柄や印象を、その日記のタイトルに用いることが多いが、これもそのひとつ。1786年(天明6年)の旧暦4月から6月かけての旅を記した『はしわの若葉』は、新緑が美しい時期の日記であったことから、その印象を受けて書名にしたのだろう。


蘭梅山の中腹にある神社の境内は広大で、杉林の中を400段以上あるという長い参道を上ったところに、一段高く社殿といくつかの境内社があり、左右に2本の杉の御神木(夫婦杉)がそびえ立っている。一関市教育委員会による説明板に「配志和神社本殿は延喜式内神名帳に記載される延喜式内社で、磐井郡二座のうちの西岩井・流の総鎮守として崇められてきました」とあるように、式内社としての格式と歴史が感じられる。


おみくじを引いたら「中吉」
気になる項目は―
・願望(ねがいごと)おそいが思うとおりになる 吉 
・旅行(たびだち)利なし 行かぬが吉 
・学問(がくもん)努力すればよろし 
・転居(やうつり)十分でない
・病気(やまい)軽し 安心してよい


うん、今年はこれでなんとかやっていけそうだ。