Toshibon's Blog Returns

髪結いの亭主 物書きの妻

小田原で一杯

6月末で梅雨が明け、連日の真夏日の東京をちょっと離れ、小田原まで足を延ばした。お目当ては「だるま」で金目鯛の煮付けを食べること。
「だるま」は創業が明治26年という小田原ではよく知られた老舗の料理屋。現在の建物は関東大震災のあとに再建されたものというが、国の登録文化財に指定されているだけあって、唐破風入母屋造りの重厚な外観、天井が高く広々とした店内などに古い日本料理屋の風格が漂う。とはいっても敷居は高くなく、昼から夜まで通しで営業しているので、昼飲みも楽しめる庶民的な食堂といった雰囲気がある。
初めて訪れたのは20年ほど前、昨年も小田原城のお花見にでかけたついでに立ち寄っているが、今回は小田原に降りるのは初めてという妻と一緒。昼ひなかにこうしてだらだらと飲むのに付き合ってくれる(おまけに勘定まで払ってくれる)妻は、私にとって最高の飲み友だちだ。


金目の旬は冬だが、それでもやっぱり食べたくなる


相模湾で獲れる魚のすし盛り合わせ


妻はクライマーのはしくれなので、以前は山仲間と伊豆の城ヶ崎海岸にクライミングの練習で月1くらいで通っていた。練習を終えた後に金目の刺身をよく食べたそう(知らなかった)。
ホウボウ(方々)は日本海側ではキミヨというらしいので、それなら私も食べたことがあると思ったが、キミヨはホウボウと似たカナガシラだという説もある。この中ではホウボウが一番おいしかった。


小田原城。晴れていたのだが、あいにく相模湾は靄がかかり、天守閣からは三浦半島や江ノ島だけでなく、伊豆大島も見えなかった。